ヘタレ栄養士がゆく屋台飯② タイ編

ヘタレといいつつも、当時は病院栄養士志望でした。海外で働きたいとずーっと思ってきたので、海外の病院にも興味が向いてしまうのはいまも同じですが、当時もそこそこ関心がありました。そういうわけで、バンコク市内をふらふらっと歩きつつ、病院を見つけては怪しげにうろちょろとしていたり。


病院にフードコート!


タイでも名門のチュラロンコーン大学付属?の病院。お世話になっている先生が言うには、日本で言えば東大とか京大みたいなものだそうだ。当時はそんなこと知らなかったが、僕はここを通りかかった時に思わざるを得なかった。なぜこんなところにフェンスを作らなければならないのか、と。

ちなみに病院に隣接する形で、広めのフードコートがある。10店舗以上は入っていて、それなりに人もいる。この食堂では、プリペイドカードを購入して、それで店舗毎に支払いを済まている。町中のお店よりも圧倒的に衛生的な空間だし、騒がしさもない。

もはや屋台飯ですらない朝食  rice with omelettse & tomyom?
普通に炊いたタイ米にオムレツが載せられていて、あとは酸味の効いた辛いスープ。しかし、この組み合わせがエゲツないくらい美味いのだが、辛いので組み合わせないとキツいというのもある。マジで、下痢しないのが不思議なくらい胃腸にくる。

ちなみに、トッピングに卵つけるかつけないかというのは屋台でもとてもよく見かける。この場合はオムレツだけど、たとえば fried rice (いわゆる炒飯)にしても卵入れて作るかどうかとか、そうしたトッピングの一つ一つで値段が変わってくる。発展途上国は食事に占める炭水化物の割合が大きい傾向にある。なぜかというと結局安価だからということに尽きると思うのだが、その点で卵というのは安価なタンパク源としてむちゃくちゃ重要な食品。

thai juice と書いてあったのでなにかと思いきや、スイカのフレッシュジュース。タイは常に30℃以上あって暑すぎるので、こうしたフレッシュジュースがいたるところに売られている。他にも、タピオカ入りミルクティーは日本ではあまり見かけないが、タイではポピュラーな飲み物として売られている。ただ、これがめっちゃ甘いのだ。たいがいのジュースにガムシロップが何個か入っている。こんなの日常的に飲んでたら糖尿病になりかねないなぁとも思いつつ、滞在中はやたらと飲んだ。だって、美味いもの。

duble burdenも別に先進国に限った話ではないということを、他人事のように感じる始末だった。

根本的に人だかりを好まないのだけど、かといって目的地がなければ出歩く理由もなくなってしまう。だからワット・ポーなどの観光地を一度は訪れてはみた。その時はバスで、これは一番安いクラス。運賃が20円くらい?で、 むっちゃ安い。初めてのお使いみたいに、期待と不安を胸にオンボロバスに乗り込むわけだが、僕としてはこうした刺激の方が観光地より百倍楽しかったりする。ちなみにこの時は渋滞していたからって、途中で降ろされた。え、そんなのあんの!?って感じ。金を払わずに済んだ代わりに、どこだかもわからん。おまけにバス停にも30mくらい手前から既にドア開け放して毎回止まるので「開けるの早すぎぃっ!?」とツッコミ入れたくなる。

バンコクは鉄道とバスが十分通っているので、結局tuktukもタクシーも滞在中に使わなかった。本当に観光客向けという様子。


what…を巡って


ワット・ポーなどの表記は what ではないはずだが、どのワットを訪ねたかもよくわからないので、もはやwhat 巡りといえる。

ワットなんちゃら前にあった屋台で、家族で営んでいる。手前の息子が料理、奥の方ではおばちゃんがフルーツやら飲み物を売ってる。

頼んだのはfried rice、要は炒飯だ。ライムが一緒に付いてくるのだが、残念なことに栄養士でありながらすだちやかぼすとの違いもよくわからない程度には馴染みがない。一応は掛けてみるものの、これまたよくわからない。それよりも上の調味料の方がインパクトがあって、めちゃくちゃ辛い。辛いんだが、やたらと掛けたくなってしまう。暑い国だから汗をかいて体温下げられるようにとかなんとか、そういった理由を見出す人もいるかもしれない。

目の前を通る、仏僧の方々。ちょっと手を合わせたくなるような、そんな厳かな気持ちになる。建造物見て「おおっー」となっても、そうした気持ちにはならない。結局揺れ動かされるの人だということかもしれない。


初めて飲んだビアシン、ビアタイ。


ホテル近くの売店で購入した。細身のお兄ちゃんたちがカードゲームしている最中だったので、タイミング悪かったなと思ったのはよく覚えている。

タイで有名なのは、シンハー・ビール。ところが、この呼名は日本くらいのものらしくて、タイでは ha は発音せず、ビアシンと呼ばれているそうな。そもそも改めて考えると、どうして日本ではBeerをビールと発音しているのかも、確かによくわからない。

シンというのは、ロゴにある「獅子」らしい。ハイネケンみたいに、薄くてゴクゴク飲める。

ちなみにグラスの場合には、まったく泡立ちのないの状態で出される。ときには細かい氷入りで出されたりもするので、飲むだけでもやたら面白い。

 

夕食で食べた具だくさんスープ、麺もいくらか入っていた気はする。このとき、パクチーをはじめてまともに食べた。事前に「カメムシ味」と知ってはいたのだが、実際食べてみると衝撃的だった。ただ意外なことに、味が濃いスープに、やたらと辛い調味料をあわせると不思議なほどイケる。

パクチーのみでは絶対に無理だが。

いまだに不思議に思うことがあって、タイに限らず、東南アジアの人々は食べ過ぎるということはあるのだろうか。価格が安いことには安いのだが、一品一品の量が日本に比べて結構少ない。

お腹が空いていたので、別に立ち寄ったお店で頼んだスープ。こちらは、ほんとに軽食といった量。立ち寄る人々は一品頼んで、テーブルで座って食べて終わりという様子だった。

生姜がものすごく効いている、甘くて熱いスープ。つまり、ただでさえ蒸し暑いのに熱い、そして生姜が辛すぎて余計熱いという恐ろしい料理。中にはおそらく豆腐がはいっていて、揚げカスならぬ揚げ棒がぷかぷか浮いている。台湾の豆花(トウファ)が近いけど、デザートではまったくない。中華料理といった趣もどことなくあって、大陸的な近さを感じた瞬間だった。でも、洒落にならなくらい暑い。

<旅の思い出 エンジニア女子>

熱すぎてなかなか食事が進まない中、学生服をきた女の子二人が斜向いに座ってきた。なにやら幾何学の小難しそうな教科書を持っていたのもあって、大学生だと当たりをつけて思い切って話しかけてみた。なにしろ、当時は大学生だったので、少なからずタイの大学生にも興味があったのだ。タイにきてから話しかける人といえば、ホテルに泊まっている外国人か、もしくは客引きか、店の人かしかいなかったし……

使い慣れない英語で喋ってわかったのは、彼女たちが将来エンジニアになりたいということだった。タイの事情はよくわからないけど、サービス業より工業でこそ成長著しい国なのだろうから、エンジニアの地位はきっと高いのだとは思う。だから、日本ではエンジニアを目指す女子大生って圧倒的に少数だろうけど、もしかしたらタイでは羨望の的なのかもしれない。そんなことを話し終わってからつらつらと考えつつ、ホテルに戻ったことをよく覚えている。

 

続き

ヘタレ栄養士がゆく屋台飯③ タイ編

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